カテゴリー: 研究

  • 堀辰雄の「風立ちぬ」で執筆脳を考える3

    3 データベースの作成・分析

     データベースの作成法について説明する。エクセルのデータについては、列の前半(文法1から意味5)が構文や意味の解析データ、後半(医学情報から人工知能)が理系に寄せる生成のデータである。一応、L(受容と共生)を反映している。データベースの数字は、登場人物を動かしながら考えている。
     こうしたデータベースを作る場合、共生のカラムの設定が難しい。受容はそれぞれの言語ごとに構文と意味の解析をし、何かの組を作ればよい。しかし、共生は作家の知的財産に基づいた脳の活動が問題になるため、作家ごとにカラムが変わる。

    花村嘉英(2023)「堀辰雄の『風立ちぬ』で執筆脳を考える」より

  • 堀辰雄の「風立ちぬ」で執筆脳を考える2

    2 「風立ちぬ」のLのストーリー

     堀辰雄(1904-1953)は、一高の学生時代に室生犀星を通して知り合った芥川龍之介の影響で文学の道に進むことになる。東大に提出した卒論では芥川について取り上げた。模倣することなく、芥川が仕事を終えたところが辰雄の出発であった。
     「風立ちぬ」は、1936年から1938年にかけて文芸雑誌に発表された。その中でモデルにした節子という女性は、堀辰雄が1933年軽井沢で知り合い、翌年9月に婚約した矢野綾子といわれている。しかし、不幸が訪れる。綾子は肺結核を患い、辰雄も同じ症状になったため、1935年7月、一緒に長野県八ヶ岳山麓にある冨士見高原療養所に入院する。辰雄は回復しても綾子はその12月に亡くなった。辰雄が内容を大切にしているため、小説は事実に即して書かれている。しかし、年数などで多少のずれはある。
     特に最終章の「死のかげの谷」では、病気という運命に従い従順に生きた節子への思いが溢れている。婚約の期間はごくわずかでも、互いを幸福にすることがテーマになっている。つまり、ただ目の前のことに集中できれば、幸福になれるというマインドフルネスの境地に達している。中身を見てみよう。
     初夏の夕方、一瞬生まれる一帯の景色が幸福感に満たされて眺めることができるのは、見慣れているのに今この時でしかなかった。それだけ目の前にある節子との生活に集中していたのである。いつかずっと後になって、美しい夕暮れが蘇ることがあれば、幸福そのものの絵が見えてくるとした。はたして、そんなことが起こった。  
     節子に病室で今のような生活に満足しているか尋ねると、満足しているという。ずっとあとになって思い出したらどんなに美しいことか言われたことがあった。初夏の夕方に似た、秋の午前の全く異なる光を帯びた一面の風景を見て、あの時の幸福に似た、締めつけられるような感動で胸がいっぱいになった。ここではただ目の前の秋の午前の光に集中できている。
     冬になり、薄暗いベッドの中に、静かに寝ている節子は、辰雄の傍にいられるだけでいいという目をして見つめている。辰雄は、幸福を主題に物語を書きながら自分たちの幸福を信じている。ここでも目の前のことに集中している。そのため「死のかげの谷」は、「幸福の谷」と呼べるほどになる。
     「風立ちぬ」の購読脳は、「従順さと幸福の探求」にし、目の前の集中と課題の遂行時に活発になる神経ネットワーク「セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク(CEN)」の活動が辰雄にはあるため、執筆脳は「集中とCEN」にする。シナジーのメタファーは、「堀辰雄とマインドフルネス」である。

    花村嘉英(2023)「堀辰雄の『風立ちぬ』で執筆脳を考える」より

  • 堀辰雄の「風立ちぬ」で執筆脳を考える1

    1 先行研究

     文学分析は、通常、読者による購読脳が問題になる。一方、シナジーのメタファーは、作家の執筆脳を研究するためのマクロに通じる分析方法である。基本のパターンは、まず縦が購読脳で横が執筆脳になるLのイメージを作り、次に、各場面をLに読みながらデータベースを作成し、全体を組の集合体にする。そして最後に、双方の脳の活動をマージするために、脳内の信号のパスを探す、若しくは、脳のエリアの機能を探す。これがミクロとマクロの中間にあるメゾのデータとなり、狭義の意味でシナジーのメタファーが作られる。この段階では、副専攻を増やすことが重要である。 
     執筆脳は、作者が自身で書いているという事実及び作者がメインで伝えようと思っていることに対する定番の読み及びそれに対する共生の読みと定義する。そのため、この小論では、トーマス・マン(1875-1955)、魯迅(1881-1936)、森鴎外(1862-1922)の私の著作を先行研究にする。また、これらの著作の中では、それぞれの作家の執筆脳として文体を取り上げ、とりわけ問題解決の場面を分析の対象にしている。さらに、マクロの分析について地球規模とフォーマットのシフトを意識してナディン・ゴーディマ(1923-2014)を加えると、“The Late Bourgeois World”執筆時の脳の活動が意欲と組になることを先行研究に入れておく。 
     筆者の持ち場が言語学のため、購読脳の分析の際に、何かしらの言語分析を試みている。例えば、トーマス・マンには構文分析があり、魯迅にはことばの比較がある。そのため、全集の分析に拘る文学の研究者とは、分析のストーリーに違いがある。文学の研究者であれば、全集の中から一つだけシナジーのメタファーのために作品を選び、その理由を述べればよい。なおLのストーリーについては、人文と理系が交差するため、機械翻訳などで文体の違いを調節するトレーニングが推奨される。

    花村嘉英(2023)「堀辰雄の『風立ちぬ』で執筆脳を考える」より

  • 芥川龍之介の「河童」の多変量解析-クラスタ分析と主成分10

    6 まとめ 

     データベースの数字を用いてクラスタ解析から得られた特徴を場面ごとに平均、標準偏差、中央値、四分位範囲と考察し、それぞれ何が主成分なのか説明できている。そのため、この小論の分析方法は、既存の研究とも照合ができ、統計による文学分析がさらに研究を濃くしてくれている。
     この種の実験は、およそ100人の作家で試みている。その際、日本人と外国人60人対40人、男女比4対1、ノーベル賞作家30人を目安に対照言語が独日であることから非英語の比較を意識して、できるだけ日本語以外で英語が突出しないように心掛けている。 

    【参考文献】
    芥川龍之介 河童 角川文庫 2008
    片野善夫 ほすぴ162号 知っているようで知らない五感のしくみ-視覚 日本成人病予防協会 2018
    加藤剛 多変量解析超入門 技術評論社 2013
    花村嘉英 計算文学入門-Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか? 新風舎 2005
    花村嘉英 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品-魯迅をシナジーで読む 華東理工大学出版社 2015
    花村嘉英 日语教育计划书-面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用 日本語教育のためのプログラム-中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで 南京東南大学出版社 2017
    花村嘉英 シナジーのメタファーの作り方-トーマス・マン、魯迅、森鴎外、ナディン・ゴーディマ、井上靖 中国日语教学研究会上海分会論文集 華東理工大学出版社 2018  
    花村嘉英 从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默 ナディン・ゴーディマと意欲 華東理工大学出版社 2018
    花村嘉英 川端康成の「雪国」から見えてくるシナジーのメタファーとは-「無と創造」から「目的達成型の認知発達」へ 中国日语教学研究会上海分会論文集 華東理工大学出版社 2019
    花村嘉英 芥川龍之介の「河童」の購読脳について 2020 

  • 芥川龍之介の「河童」の多変量解析-クラスタ分析と主成分9

    【カラム】
    A平均1.2 標準偏差0.4 中央値1.0 四分位範囲0  
    B平均1.8 標準偏差0.4 中央値2.0 四分位範囲0
    C平均2.0 標準偏差0 中央値2.0 四分位範囲0
    D平均1.8 標準偏差0.4 中央値2.0 四分位範囲0
    【クラスタABとクラスタCD】
    AB 平均1.5普通、標準偏差0.4普通、中央値1.5普通、四分位範囲0低い
    CD 平均1.9高い、標準偏差0.2普通、中央値2.0高い、四分位範囲0低い
    【クラスタからの特徴を手掛かりにし、どういう情報が主成分なのか全体的に掴む】
    A、B、C、Dのバラツキが比較的小さいことから、作者の考察は一定している。
    【ライン】合計は、言語の認知と情報の認知の和を表す指標であり、文理の各系列をスライドする認知の柱が出す数字となる。
    ① 7、視覚、隠喩、新情報、未解決 →いろいろな河童の訪問を受けた。 
    ② 7、視覚、隠喩、新情報、未解決 →医者のチャック、哲学者のマッグの見舞いなど。 
    ③ 8、視覚以外、隠喩、新情報、未解決 →硝子会社の社長のゲエルも来た。 
    ④ 7、視覚、隠喩、新情報、未解決 →クラバックの土産なんかない。
    ⑤ 5、視覚、直示、新情報、解決 →トックの全集の一冊を朗読する。
    【場面の全体】
     全体で視覚情報は8割であり、脳に届く通常の五感の入力信号の割合で視覚の情報が問題解決に効いており、新情報も多くテンポよくストーリーが展開している。

    花村嘉英(2020)「芥川龍之介の『河童』の多変量解析-クラスタ分析と主成分」より

  • 芥川龍之介の「河童」の多変量解析-クラスタ分析と主成分8

    ◆場面3 河童の訪問

    それから僕は二三日ごとにいろいろの河童の訪問を受けました。僕の病はS博士によれば早発性痴呆症ということです。しかしあの医者のチャックは(これははなはだあなたにも失礼に当たるのに違いありません。)僕は早発性痴呆症患者ではない、早発性痴呆症患者はS博士をはじめ、あなたがた自身だと言っていました。
    A1、B2、C2、D2

    医者のチャックも来るくらいですから、学生のラップや哲学者のマッグの見舞いにきたことはもちろんです。が、あの漁夫のバッグのほかに昼間はだれも尋ねてきません。A1、B2、C2、D2

    ことに二三匹いっしょに来るのは夜、――それも月のある夜です。僕はゆうべも月明りの中に硝子会社の社長のゲエルや哲学者のマッグと話をしました。のみならず音楽家のクラバックにもヴァイオリンを一曲弾いてもらいました。A2、B2、C2、D2

    そら、向こうの机の上に黒百合の花束がのっているでしょう? あれもゆうべクラバックが土産に持ってきてくれたものです。……(僕は後ろを振り返ってみた。が、もちろん机の上には花束も何ものっていなかった。)A1、B2、C2、D2

    それからこの本も哲学者のマッグがわざわざ持ってきてくれたものです。ちょっと最初の詩を読んでごらんなさい。いや、あなたは河童の国の言葉を御存知になるはずはありません。では代わりに読んでみましょう。これは近ごろ出版になったトックの全集の一冊です。――(彼は古い電話帳をひろげ、こういう詩をおお声に読みはじめた。)A1、B1、C2、D1

    花村嘉英(2020)「芥川龍之介の『河童』の多変量解析-クラスタ分析と主成分」より

  • 芥川龍之介の「河童」の多変量解析-クラスタ分析と主成分7

    【カラム】
    A平均1.2 標準偏差0.4 中央値1.0 四分位範囲0 
    B平均1.6 標準偏差0.49 中央値2.0 四分位範囲1.0
    C平均1.8 標準偏差0.4 中央値2.0 四分位範囲0
    D平均1.6 標準偏差0.49 中央値2.0 四分位範囲1.0  
    【クラスタABとクラスタCD】
    AB 平均1.4普通、標準偏差0.44普通、中央値1.5普通、四分位範囲0.5低い
    CD 平均1.7高い、標準偏差0.44普通、中央値2.0高い、四分位範囲0.5低い
    【クラスタからの特徴を手掛かりにし、どういう情報が主成分なのか全体的に掴む】
    袖の下の様子を風刺しており、情報は新だが、問題は解決に向かっていく。
    【ライン】合計は、言語の認知と情報の認知の和を表す指標であり、文理の各系列をスライドする認知の柱が出す数字となる。   
    ① 7、視覚、隠喩、新情報、未解決 →運命を定めるものは信仰と境遇と偶然である。
    ② 7、視覚、隠喩、新情報、未解決 →我々の神を信ずるわけにいかない。
    ③ 7、視覚、隠喩、新情報、未解決 →雌の河童がいきなり長老へ飛びかかった。
    ④ 5、視覚以外、直示、旧情報、解決 →大寺院の玄関を下おりた。
    ⑤ 5、視覚、直示、新情報、解決 →大寺院を振り返った。
    【場面の全体】
     全体で視覚情報は8割であり、脳に届く通常の五感の入力信号の割合で視覚の情報が問題解決に効いており、新情報も多くテンポよくストーリーが展開している。

    花村嘉英(2020)「芥川龍之介の『河童』の多変量解析-クラスタ分析と主成分」より

  • 芥川龍之介の「河童」の多変量解析-クラスタ分析と主成分6

    ◆場面2 大寺院

    長老は僕の話を聞き、深い息をもらしました。
    「我々の運命を定めるものは信仰と境遇と偶然とだけです。(もっともあなたがたはそのほかに遺伝をお数えなさるでしょう。)トックさんは不幸にも信仰をお持ちにならなかったのです。」「トックはあなたをうらやんでいたでしょう。いや、僕もうらやんでいます。ラップ君などは年も若いし、……」「僕も嘴さえちゃんとしていればあるいは楽天的だったかもしれません。」A1、B2、C2、D2

    長老は僕らにこう言われると、もう一度深い息をもらしました。しかもその目は涙ぐんだまま、じっと黒いヴェヌスを見つめているのです。「わたしも実は、――これはわたしの秘密ですから、どうかだれにもおっしゃらずにください。――わたしも実は我々の神を信ずるわけにいかないのです。しかしいつかわたしの祈祷は、――」A1、B2、C2、D2

    ちょうど長老のこう言った時です。突然部屋の戸があいたと思うと、大きい雌の河童が一匹、いきなり長老へ飛びかかりました。僕らがこの雌の河童を抱きとめようとしたのはもちろんです。が、雌の河童はとっさの間あいだに床の上へ長老を投げ倒しました。
    「この爺め! きょうもまたわたしの財布から一杯やる金を盗んでいったな!」A1、B2、C2、D2

    十分ばかりたった後のち、僕らは実際逃げ出さないばかりに長老夫婦をあとに残し、大寺院の玄関を下おりていきました。「あれではあの長老も『生命の樹』を信じないはずですね。」A2、B1、C1、D1

    しばらく黙って歩いた後、ラップは僕にこう言いました。が、僕は返事をするよりも思わず大寺院を振り返りました。大寺院はどんより曇った空にやはり高い塔や円屋根を無数の触手のように伸ばしています。なにか沙漠の空に見える蜃気楼の無気味さを漂わせたまま。……A1、B1、C2、D1

    花村嘉英(2020)「芥川龍之介の『河童』の多変量解析-クラスタ分析と主成分」より

  • 芥川龍之介の「河童」の多変量解析-クラスタ分析と主成分5

    A平均1.0 標準偏差0 中央値1.0 四分位範囲0  
    B平均1.4 標準偏差0.49 中央値1.0 四分位範囲1.0
    C平均1.8 標準偏差0.4 中央値2.0 四分位範囲0
    D平均1.6 標準偏差0.49 中央値2.0 四分位範囲1.0  
    【クラスタABとクラスタCD】
    AB 平均1.2低い、標準偏差0.24普通、中央値1.0普通、四分位範囲0.5低い
    CD 平均1.7普通、標準偏差0.44普通、中央値2.0高い、四分位範囲0.5低い
    【クラスタからの特徴を手掛かりにし、どういう情報が主成分なのか全体的に掴む】
    A、B、C、Dのバラツキが比較的小さいことから、作者の考察は一定している。
    【ライン】合計は、言語の認知と情報の認知の和を表す指標であり、文理の各系列をスライドする認知の柱が出す数字となる。  
    ① 6、視覚、直示、新情報、未解決 →家族制度というものは莫迦げている。
    ② 6、視覚、直示、新情報、未解決 →若い河童の犠牲的精神に感心している。
    ③ 6、視覚、隠喩、新情報、解決 →トックは超人である。
    ④ 5、視覚、隠喩、旧情報、解決 →芸術家は善悪を絶っした超人であるべき。
    ⑤ 5、視覚、直示、新情報、解決 →仲間の詩人たちはたいてい同意見を持っている。
    【場面の全体】
     全体で視覚情報は10割であり、脳に届く通常の五感の入力信号の割合よりもかなり高いため、視覚の情報が問題解決に効いている。

    花村嘉英(2020)「芥川龍之介の『河童』の多変量解析-クラスタ分析と主成分」より

  • 芥川龍之介の「河童」の多変量解析-クラスタ分析と主成分4

    ◆場面1 超人倶楽部

    ことに家族制度というものは莫迦げている以上にも莫迦げているのです。トックはある時窓の外を指さし、「見たまえ。あの莫迦げさ加減を!」と吐き出すように言いました。窓の外の往来にはまだ年の若い河童が一匹、両親らしい河童をはじめ、七八匹の雌雄の河童を頸のまわりへぶら下げながら、息も絶え絶えに歩いていました。
    A1、B1、C2、D2

    しかし僕は年の若い河童の犠牲的精神に感心しましたから、かえってその健気さをほめ立てました。
    「ふん、君はこの国でも市民になる資格を持っている。……時に君は社会主義者かね?」A1、B1、C2、D2

    僕はもちろん qua(これは河童の使う言葉では「然しかり」という意味を現わすのです。)と答えました。
    「では百人の凡人のために甘んじてひとりの天才を犠牲にすることも顧みないはずだ。」「では君は何主義者だ?だれかトック君の信条は無政府主義だと言っていたが、……」
    「僕か? 僕は超人(直訳すれば超河童です)だ。」A1、B2、C2、D1

    トックは昂然と言い放ちました。こういうトックは芸術の上にも独特な考えを持っています。トックの信ずるところによれば、芸術は何ものの支配をも受けない、芸術のための芸術である、従って芸術家たるものは何よりも先に善悪を絶っした超人でなければならぬというのです。A1、B2、C1、D1

    もっともこれは必ずしもトック一匹の意見ではありません。トックの仲間の詩人たちはたいてい同意見を持っているようです。現に僕はトックといっしょにたびたび超人倶楽部へ遊びにゆきました。超人倶楽部に集まってくるのは詩人、小説家、戯曲家、批評家、画家、音楽家、彫刻家、芸術上の素人しろうと等です。
    A1、B1、C2、D1

    花村嘉英(2020)「芥川龍之介の『河童』の多変量解析-クラスタ分析と主成分」より