三浦綾子の「道ありき」の多変量解析-クラスタ分析と主成分7


【カラム】
A平均1.4 標準偏差0.55 中央値1.0 四分位範囲1.0
B平均1.2 標準偏差0.45 中央値1.0 四分位範囲1.0
C平均1.6 標準偏差0.55 中央値2.0 四分位範囲1.0
D平均1.6 標準偏差0.55 中央値2.0 四分位範囲1.0
【クラスタABとクラスタCD】
AB 平均1.3低い、標準偏差0.5普通、中央値1.0低い、四分位範囲1.0低い
CD 平均1.6普通、標準偏差0.55普通、中央値2.0高い、四分位範囲1.0低い
【クラスタからの特徴を手掛かりにし、どういう情報が主成分なのか全体的に掴む】
前川正を哀れに思う夢であるが、情報は旧から新、問題は未解決から解決へ進んでいく。
【ライン】合計は、言語の認知と情報の認知の和を表す指標であり、文理の各系列をスライドする認知の柱が出す数字となる。
① 7、視覚以外、隠喩、旧情報、未解決 → 自殺をはかったことを愚かと悔やむ。
② 5、視覚、直示、新情報、解決 → 前川正の母が見舞いに来る。
③ 6、視覚、直示、新情報、未解決 → 前川が死んだと告げる。
④ 6、視覚以外、直示、旧情報、未解決 → 夢なのに厭な予感がした。
⑤ 5、視覚、直示、新情報、解決 → 前川正は退院することになった。
【場面の全体】
 視覚情報が6割で通常の五感の入力信号の割合よりも低いため、視覚以外の情報が問題解決に効いている。

花村嘉英(2019)「三浦綾子の「道ありき」の多変量解析-クラスタ分析と主成分」より


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