作家が試みるリスク回避について-魯迅、森鴎外、トーマス・マン6


6 まとめ

 20世紀前半に中日英独という国地域で活躍した知識人たちがそれぞれに描いた危機感について考察した。人間誰もが古今東西で危機感を持っている。今、私がいる言語や文学の比較からマクロへの段は、自分の調節方法を創造することが課題である。これができれば自ずと発見発明が見えてくる。人文科学の人間も縦の専門性だけでなく、シナジーは教育の礎という認識を持つとよい。他の系列分野と比べて見ると、人文科学はマクロの調節に関して一歩遅れている感じがする。

参考文献

大石智良 『狂気と覚醒及び食人について-魯迅「狂人日記」覚え書き』 法政大学レポジトリ 1996 
スノー、C. P. 『二つの文化と科学革命』 松井巻之助訳 みすず書房 1967
花村嘉英 『計算文学入門‐Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?』 新風舎 2005 
花村嘉英 『「狂人日記」から見えてくるカオス効果について‐認知言語学からの考察』 四川外国語大学国際シンポジウム 2013 
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品-魯迅をシナジーで読む 華東理工大学出版社 2015 
藤本淳雄他 『ドイツ文学史』 東京大学出版会 1981 
森鴎外 『山椒大夫・高瀬舟・安部一族』 角川文庫 1995 
Thomas Mann Betrachtung eines Unpolitischen Fischer 1983  


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です