シナジーのメタファーのために一作家一作品でできることー川端康成5


表2 場面の分析

A 愛を意味する表現があり人格形成もある(無と創造のカラム)。視覚と聴覚の情報は、グループ化とし、顔の表情は、中立にする((五感)情報の認知1と顔の表情のカラム)。AIの感情は愛情となる。しかし、目的は達成されない(人工感情と認知発達のカラム)。
B 愛を意味する表現があり人格形成もある。視覚の情報は、ベースとプロファイルで捉え、顔の表情は、頬を動かすにする。AIの感情は愛情となる。しかし、目的は達成されない。
C 愛を意味する表現があり人格形成もある。視覚の情報は、ベースとプロファイルで捉え、顔の表情は、唇を動かすにする。AIの感情は愛情となる。しかし、目的は達成されない。
D 愛を意味する表現があり人格形成もある。視覚の情報は、ベースとプロファイルで捉え、顔の表情は肌色にする。AIの感情は人格となる。しかし、目的は達成されない。
E 愛を意味する表現はなく人格形成がある。視覚と聴覚の情報は、グループ化とし、顔の表情は中立にする。AIの感情は人格となり、目的が達成される。 

 (1)の公式と表2の分析例から分かるように、駒子の三味線の稽古の場面でA、B、C、D、Eそれぞれの信号が購読脳から執筆脳へ流れていく中で、最後に目的が達成されているため、この場面では「川端康成と認知発達」というシナジーのメタファーが一応成立している。

花村嘉英(2018)「シナジーのメタファーのために一作家一作品でできることー川端康成」より


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