ビジネス日本語の攻略法1


1 先行研究

 私の学歴や職歴について最初に説明する。元々、ドイツ文学やアメリカの言語学を専攻し、人文と認知科学を研究してきた。また、職歴は、日本語教授法と機械翻訳が中心で、実務や資格を重ねながら翻訳の作業単位(外国語+専門の系列)を調節してきた。例えば、ドイツ語と文学、中国語と法律(契約書)、英語と情報、ドイツ語とバイオ、英語やドイツ語とメディカルである。
 研究実績については、マクロの文学分析に取り組んでいる。人文でマクロというと、まず東西南北である。私の場合は、日本やドイツそしてアメリカが先行し、そこには東西があり、その後日本と中国やアパルトヘイトとナチスから東アジア及び南アフリカとドイツという南北が出てくる。これは、私の著作からもわかることであり、それが客観的な証拠になる。さらに、自分が読める言葉の国地域から小説を選択していくと、日本と豪州、北米と南米という組ができて、オリンピックに近づいて行く。
 さらにフォーマットのシフトという項目をマクロの評価に加えていく。Tの逆さの認知科学を崩して縦横それぞれに言語と情報の認知を置き、Lのフォーマットを作成する。その際、信号がスムーズに横をスライドするように、翻訳の作業単位で調節していく。自分が所属する専門の系列のみならず、他系列の実務や資格でも実績を作れれば、小説のデータベースを作る際に、テキスト共生の基礎として役に立ち、翻訳の実績が文学分析にも影響を及ぼす。
 文系、理系を交えて何か記事を書くとき、こうした実績を私なりに調整している。ビジネス日本語は、先行して技術文の和訳の品質を管理する際に母国語のトレーニングとなり、その後、中国の大学で日本語専門家としてビジネス日本語のクラスを担当したことが実績といえる。
 この論文では、ビジネス日本語に関する理論的な枠組みを教授法から考察し、実践レベルの取り組みを翻訳の実務やトレーニング方法から考えていく。

花村嘉英(2018)「ビジネス日本語の攻略法」より


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