トーマス・マンの「魔の山」の多変量解析-クラスタ分析と主成分1


1 先行研究との関係

 これまでに、トーマス・マンの執筆時の脳の活動をファジィとして、モンターギュ文法やラフ集合による論理計算を通して、「トーマス・マンとファジィ」というシナジーのメタファーを作成している(花村2005、花村2017)。また、「魔の山」のデータベースを作成しながら、バラツキ、相関関係、推定といった平易な統計分析も試みている。(花村2018)
 この小論では、さらに統計処理に関して多変量解析に注目し、クラスタ分析と主成分について考察する。それぞれの場面でシナジーのメタファーが異なる視点から説明できれば、自ずと客観性が上がるためである。

花村嘉英(2019)「トーマス・マンの「魔の山」の多変量解析-クラスタ分析と主成分」より


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