さらに表4の数字を公式(1)に当てはめてファイ係数を計算する。
表4
虚無あり 結核あり4 結核なし2 縦計6
虚無なし 結核あり3 結核なし4 縦計7
結核あり 虚無あり4 虚無なし3 横計7
結核なし 虚無あり2 虚無なし4 横計6
(2)4 x 4 – 2 x 3 / √7 x 6 x 6 x 7 = 0.23
ファイ係数、即ち、行要素と列要素の関連の強さは、弱い関連があるになる。次に、その他の関連する数字を見てみよう。
感度= a ÷ (a + c)のため、4÷ (4+2)=0.67。結核ありの真性の割合である。
特異度 = d ÷ (b+ d) のため、4 ÷ (3+4)=0.57。結核なしの真性の割合である。
正確度=(a + d)÷(a +b+ c + d) のため、(4 + 4 )÷ (4 +3+ 2+ 4) =0.62。全体の真性の割合である。
適合度= a÷(a +b) のため、4÷ (4+3)=0.57。虚無ありと判定したものが正解である割合である。
花村嘉英(2021)「三浦綾子の『道ありき』でファイ係数を考える」より