シュテファン・ツヴァイクの「Angst」で執筆脳を考える-不安障害5


表2 ストレス反応の経路

・ストレッサーから大脳皮質 ストレッサーを受けると人間の脳の一番外側にある大脳皮質で刺激をキャッチする。
・扁桃体から視床下部 喜怒哀楽や快不快といった情動を認識し、情動や理性的な判断や思考を行う前頭葉を経て、脳幹に位置し、自律神経と内分泌を支配する司令塔である。ここに情報が伝達されると、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)が放出される。
・内分泌系(HPA) CRHにより刺激された脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が産生放出される。これが副腎皮質に到達すると、コルチゾールが分泌される。コルチゾールは、代謝や免疫機能を活性化し、短期的なストレス状態にうまく適応する。
・自律神経系(SAM) CRHが放出され自律神経が刺激されると、交感神経に受け継がれ、ノルアドレナリンが分泌され、刺激を受けた副腎髄質からはアドレナリンやノルアドレナリンが分泌される。血管の収縮、血圧上昇、心拍数の増加などを促す。 
・免疫系  ストレッサーが作用したり異物が体内に侵入することにより、多くの段階の免疫システムを稼働させ、それに抵抗しようとする。

花村嘉英(2021)「シュテファン・ツヴァイクの「Angst」の執筆脳について-不安障害」より

シナジーのメタファー1


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