横光利一の「蝿」で執筆脳を考える6


分析例

1 馬車が滑落する場面。
2 この小論では、「蝿」の購読脳を「蝿の眼と真実」と考えているため、意味3の注意ありなしに注目する。 
3 意味1 ①視覚②聴覚③味覚④嗅覚⑤触覚、意味2 ①喜②怒③哀④楽、意味3振舞い ①直示②隠喩③記事なし、意味4注意①あり②なし、4 人工知能 ①観察、②思考 
  
テキスト共生の公式

ステップ1:意味1、2、3、4を合わせて解析の組「蝿の眼と真実」を作る。
ステップ2:蝿の眼を通した「観察と思考」という組を作り、解析の組と合わせる。

A:①視覚+③哀+①直示+②注意ありという解析の組を、知蝿の眼を通した①観察ありと②思考なしという組と合わせる。 
B:「①視覚+②聴覚」+③哀+①直示+②注意ありという解析の組を、知蝿の眼を通した①観察ありと②思考なしという組と合わせる。
C:「①視覚+③味覚」+③哀+①直示+②注意ありという解析の組を、知蝿の眼を通した①観察ありと②思考なしという組と合わせる。 
D:①視覚+③哀+①直示+②注意ありという解析の組を、知蝿の眼を通した①観察ありと②思考なしという組と合わせる。
E:「①視覚+②聴覚」+③哀+①直示+②注意ありという解析の組を、知蝿の眼を通した①観察ありと②思考ありという組と合わせる。

結果 表2については、テキスト共生の公式が適用される。

花村嘉英(2020)「横溝利一の『蝿』の執筆脳について」より


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