阿城の「棋王」で執筆脳を考える5


分析例 
 
1 チャンピオンとの対決も含め九面指しの後でへとへとになっている。     
2 この小論では、「棋王」の購読脳を「平凡と真の人生」と考えているため、意味3の思考の流れ、知恵の結集に注目する。    
3 意味1①視覚②聴覚③味覚④嗅覚⑤触覚 、意味2 ①喜②怒③哀④楽、意味3知恵の結集①あり②なし、意味4振舞い ①直示②隠喩③記事なし、人工知能 ①知恵の結集②達成感。   
  
テキスト共生の公式       
  
ステップ1:意味1、2、3、4を合わせて解析の組「平凡と真の人生」を作る。 
ステップ2:チャンピオンとの対決も含め九面指しが行われ、王一生がへとへとになっている様子。チャンピオンの老人による調整で引き分けとなり、泣けるほどに幸せを感じるため、執筆脳の「知恵の結集と達成感」と組になるため、解析の組と相互に作用する。 
 
A:①視覚+③哀+①あり+①直示という解析の組を、①知恵の結集と②達成感という組と合わせる。   
B:①視覚+③哀+②なし+①直示という解析の組を、①知恵の結集と②達成感という組と合わせる。  
C:①視覚+④楽+②なし+①直示という解析の組を、①知恵の結集と②達成感という組と合わせる。  
D:①視覚+④楽+①あり+①直示という解析の組を、①知恵の結集と②達成感という組と合わせる。  
E:①視覚+③哀+①あり+①直示という解析の組を、①知恵の結集と②達成感という組と合わせる。    
 
結果  表2については、テキスト共生の公式が適用される。 

花村嘉英(2023)「阿城の『棋王』で執筆脳を考える」より


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