(22)finden‘(M, ∧λP∃x(Einhorn‘(x)∧P(x)))
↓
∧λP∃x(Einhorn‘(x)∧P(x)){∧λy(finden‘(y)(M))} =λP∃x(Einhorn‘(x)∧P(x)){λy(finden‘(y)(M))}
=∃x (Einhorn‘(x)∧λy(finden‘(y)(M))(x)) =∃x(Einhorn‘(x)∧finden‘(x)(M)))
つまり、意味公準(19)は、外延他動詞の読みをde reに限定する働きをする。Montagueの手法に従って、階層的な様相表現に関する意味公準を設定しよう。
(23)∀x∀ε□(δ<ε→¬(δa‘∧εa‘))
“<”は、同一グループの様相の強弱関係を表し、δ、εは、それぞれ様相表現であり、a‘は、IL表現である。(15)dと(16)dは、(23)にそぐわないため対象外となる。
花村嘉英(2022)「モンタギュー文法の意味公準について考える-階層的な様相表現を中心にして」より