森鴎外の「佐橋甚五郎」でオッズ比を考える1

1 オッズ比とは

 ある事象の起こりやすさを二つの群で比較する統計の尺度である。オッズ比の考え方は、2×2分割表であり、a/bが要因Aあり群の要因Bのオッズ、c/dが要因Aなし群の要因Bのオッズで、両者の比(a/b)/(c/d)=ad/ bcがオッズ比である。

表1
要因Aあり 要因Bありa 要因Bなしb 縦計a+b
要因Aなし 要因Bありc 要因Bなしd 縦計c+d
横計    a+c     b+d

n=a+b+c+d
要因Aありのオッズ=a/b
要因Aなしのオッズ=c/d
オッズ比=(a/b)/(c/d)=ad/bc

花村嘉英(2021)「森鴎外の『佐橋甚五郎』でオッズ比を考える」より

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