表2の数字を公式に当てはめて寄与危険を計算する。
表3
虚無あり 結核あり4 結核なし3 縦計7
虚無なし 結核あり2 結核なし4 縦計6
結核あり 虚無あり4 虚無なし2 横計6
結核なし 虚無あり3 虚無なし4 横計7
寄与危険=a/a+b - c/c+d=4/7 – 2/6=0.24
この例からすると、虚無ありの結核なしになると、出産が24%減少することになる。
寄与危険割合=危険因子曝露(要因Aあり)群の罹患リスク-危険因子非曝露(要因Aなし)群の罹患リスク/危険因子曝露(要因Aあり)群の罹患リスク
=((a/a+b)-(c/c+d))/ a/a+b x 100=(4/7 – 2/6)/(4/7)x 100=42.1
この例では、虚無ありで結核ありのうち42.1がカリエスと考えられる。
花村嘉英(2021)「三浦綾子の『道ありき』で寄与危険を考える」より