三浦綾子の「道ありき」でうつ病から病跡学を考える12


【連想分析2】

情報の認知1(感覚情報)
このプロセルのカラムの特徴は、①ベースとプロファイル、②グループ化、③その他の反応である。

情報の認知2(記憶と学習)
このプロセルのカラムの特徴は、①旧情報、②新情報である。

情報の認知3(計画、問題解決、推論)
このプロセルのカラムの特徴は、①計画→問題解決、②問題未解決→推論である。

表4 虚無とうつの認知プロセス

表2Aと同文 情報の認知1 3、情報の認知2 2、情報の認知3 2
表2Bと同文 情報の認知1 2、情報の認知2 2、情報の認知3 2
表2Cと同文 情報の認知1 2、情報の認知2 2、情報の認知3 2
表2Dと同文 情報の認知1 3、情報の認知2 2、情報の認知3 2 
表2Eと同文 情報の認知1 2、情報の認知2 1、情報の認知3 2

A 情報の認知1は3その他の反応、情報の認知2は2新情報、情報の認知3は2問題未解決→推論である。  
B 情報の認知1は2グループ化、情報の認知2は2新情報、情報の認知3は2問題未解決→推論である。
C 情報の認知1は2グループ化、情報の認知2は2新情報、情報の認知3は2問題未解決→推論である。
D 情報の認知1は3その他の反応、情報の認知2は2新情報、情報の認知3は2問題未解決→推論である。
E 情報の認知1は2グループ化、情報の認知2は1旧情報、情報の認知3は2問題未解決→推論である。

結果
 
 三浦綾子は、この場面で、医者との問診で外部から情報を取り込み、カリエスの症状を疑っている。医者の診断に反する見解のため問題未解決から推論となる。そのため、「虚無とうつ」という推論が続いている。

花村嘉英(2021)「三浦綾子の「道ありき」でうつ病から病跡学を考える」より


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