1課を4コマで指導するのであれば、内容目標の欄には4つの指導目標を書く。(例えば、敬語の意味を教える、敬語の形態を教える、敬語を使用する、敬語の応用を教える。)毎時間どこに重点をおいて指導するのか分かるように、認知面(知識理解、応用分析、評価、技能)と情意面(興味関心、意欲、満足、発展、協力)にその指導内容を書いていく。こうすると、一課の指導目標(教材の内容)と重点目標が一目で分かるようになる。
最後に、教材を研究しながら考えた各課のパートの時間を入れていく。図1で言えば、敬語の1時間目は、内容目標が「敬語の意味を教える」となり、能力目標が知識・理解と興味・関心になる。そのために文型や例文を説明して、会話文の発音練習の時間を設定していく。
花村嘉英著(2017)「日本語教育のためのプログラム-中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで」より