『訳す』 中日翻訳の高速化-比較言語学からの考察1


【要旨】

 ビジネス翻訳の世界では、時間の制約が厳しいこともあり、作業にスピードが求められる。しかし、翻訳作業が速くても、語学の知識だけでは品質の管理は難しい。テキスト処理について議論する前に、まず、中国人と日本人の思考様式の違いについて考える。次に、作業単位を単文から段落に広げて、中日の言語上の違いを考察しながら、高速化のための翻訳技法について説明する。最後に、語学力と共に必要となる背景知識の調節法についても一言触れる。

花村嘉英著(2017)「日本語教育のためのプログラム-中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで」より


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です