【要旨】
中国の大学で日本語を専攻する学生を対象に新聞講読や日本語の作文のクラスを担当している。参加者は、いずれも日本語学習歴が2、3年の人たちだ。クラスの目標は、「新聞記事を手際よくまとめること」とか「一読でわかるやさしい日本語の文章を書くこと」である。双方とも最終的に要約ができるようになることを目標にしている。「読んで書く」という組みで教案を調節するためである。要約ができるようになると、自ずと読書量も増えて集中力が身についていく。
花村嘉英著(2017)「日本語教育のためのプログラム-中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで」より