4 まとめ
「トーマス・マンとファジィ」と同様に、シナジーのメタファーを求めて魯迅の「狂人日記」を認知言語学の手法に基づいて分析した。単純な認知プロセスを通した食人と狂人の言動から非線形性と非決定論というカオスの特徴を導くことにより、「魯迅とカオス」というシナジーのメタファーを作成した。
この種の実験は、およそ100人の作家で試みている。その際、日本人と外国人60人対40人、男女比4対1、ノーベル賞作家30人を目安に対照言語が独日であることから非英語の比較を意識して、できるだけ日本語以外で英語が突出しないように心掛けている。
花村嘉英(2015)「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品-魯迅をシナジーで読む」より