日本語から見た東アジアと欧米諸語の比較-言語類型論における普遍性を中心に12


3.4 日本語の動詞

 日本語の動詞の役割は、次のようにまとめられる。(朱京伟 2005)

(20)述語動詞としての格支配を持つ。
(21)助動詞「た」によって過去を示す。(時制)

 (22)助動詞を伴い推量、伝聞、意志、必然など様々な表現を表す。例、~かもしれない、~だろう、~らしい、~つもりだ、~なければならない。(様相)
(23)補助動詞を伴い動作や作用の過程や状態を表す。例、~ている、~てある、~ていく、~てくる。(アスペクト)
 (24)「れる」「られる」「せる」「させる」を付加して、受身、可能、自発、使役を表す。(ヴォイス)
 (25)他の動詞と複合し、多様な意味を添える。

花村嘉英(2018)「日本語から見た東アジアと欧米諸語の比較-言語類型論における普遍性を中心に」より

シナジーのメタファー3


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