「ブルジョワ世界の終わりに」から見たゴーディマの意欲についてー脳の前頭葉の活動を中心に18


7 まとめ
 
 受容の読みによる「空間と時間」という出力は、共生の読みの入力となり、問題解決の場面を考察すると、「意欲と適応能力」という人間の脳の活動と結びつき、その後、購読脳の基本のポジションに再び戻る。
 但し、共生の出力には、さらに回帰的(recursive)なサイクルを想定している。人間一般の脳の活動に関するパスを置くことで、作家の執筆脳の活動をシミュレーションするのである。こうして、「ゴーディマと意欲」というシナジーのメタファーに辿りつく。

【参考文献】
片野善男 ほすぴ157号 ヘルスケア出版 2017
佐々木隆宏 流れるようにわかる統計学 東京:KADOKAWA 2017
日本成人病予防協会監修 心の健康管理 健康管理士一般指導員通信講座テキスト3 ヘルスケア出版 2014
花村嘉英 計算文学入門-Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか? 東京:新風舎, 2005
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品-魯迅をシナジーで読む. 上海:華東理工大学, 2015
花村嘉英 日本語教育のためのプログラム-中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで. 南京:東南大学出版社, 2017
Elkhonon Goldberg, 沼尻由紀子訳. 脳を支配する前頭葉. 東京:講談社, 2007
Nadine Gordimer. The Late Bourgeois World. Penguin Books, 1966 (福島富士男訳. 「ブルジョア世界の終わりに」 スリーエーネットワーク, 1994) 

花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より


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