横光利一の「蝿」で執筆脳を考える8


表3 情報の認知

A 表2と同じ。情報の認知1 3、情報の認知2 2、情報の認知3 2
B 表2と同じ。情報の認知1 3、情報の認知2 2、情報の認知3 2
C 表2と同じ。情報の認知1 3、情報の認知2 2、情報の認知3 2
D 表2と同じ。情報の認知1 3、情報の認知2 2、情報の認知3 2
E 表2と同じ。情報の認知1 2、情報の認知2 2、情報の認知3 2

A:情報の認知1は③その他の反応、情報の認知2は②新情報、情報の認知3は②問題未解決から推論へである。
B:情報の認知1は③その他の反応、情報の認知2は②新情報、情報の認知3は②問題未解決から推論へである。
C:情報の認知1は③その他の反応、情報の認知2は②新情報、情報の認知3は②問題未解決から推論へである。
D:情報の認知1は③その他の反応、情報の認知2は②新情報、情報の認知3は②問題未解決から推論へである。
E:情報の認知1は②グループ化、情報の認知2は②新情報、情報の認知3は②問題未解決から推論へである。 

結果 横光利一は、この場面で真実を理解しているのは大きな目をした蝿だけで、新情報がテンポよく流れるも問題は未解決のままとし、読み終えて誰もが考えるように工夫している。そのため「蝿の眼と真実」と「観察と思考」という組が相互に作用する。

花村嘉英(2020)「横溝利一の『蝿』の執筆脳について」より


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