ヘルマン・ヘッセの“Schön ist die Jugend”で執筆脳を考える6


分析例

(1)不眠について父に相談する場面。
(2)文法2テンスとアスペクト、1は現在形、2は過去形、3は未来形、4は現在進行形、5は現在完了形、6は過去進行形、7は過去完了形。 
(3)意味1 1視覚、2聴覚、3味覚、4嗅覚、5触覚、意味2 喜怒哀楽、意味3 洞察 1あり2なし、意味4 振舞いの1直示と2隠喩。

テキスト共生の公式

(1)言語の認知による購読脳の組み合わせを「安心と忍耐」にする。不眠について父に相談する。良いことを考えれば、我慢できるという。 
(2)文法2のテンスとアスペクトや意味1の五感には、一応ダイナミズムがある。また、連想分析1の各行の「安心と忍耐」を次のように特定する。
 
A安心と忍耐=テンスは現在形、視覚、哀、洞察なし、隠喩。 
B安心と忍耐=テンスは現在形+過去形、触覚、哀、洞察あり、直示。
C安心と忍耐=テンスは現在形+過去形、視覚、哀、洞察あり、直示。
D安心と忍耐=テンスは過去形、視覚、楽、洞察あり、直示。  
E安心と忍耐=テンスは過去形、視覚、哀、洞察あり、直示。
 
結果 上記場面は、「安心と忍耐」という購読脳の条件を満たしている。

花村嘉英(2020)「ヘルマン・ヘッセの“Schön ist die Jugend”の執筆脳について」より


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