人文科学から始める技術文の翻訳18


次の例文を見てみよう。

【中文】

(5)放重量查出装置1,作为负荷受转盘18和这个转盘18上的物体19的重量,把这个负荷一边转换为负荷转动力矩一边转自由自在的支持转盘18的支撑手段20,由在对应负荷转动力矩的驱动力矩旋转驱动上述转盘18的电动机3和查出这台电动机3的负荷转动力矩从负荷转动力矩和负荷相互关系间接地测量转盘18上的物体19的重量的负荷测量装置2变成的构成。(熊野明2011)

①用語の説明

重量查出装置:重量検出装置、负荷:荷重、转盘:ターンテーブル、负荷转动力矩:負荷トルク、转换为:~に変換する、电动机:モーター、负荷测量装置:荷重測定装置。

②構文の説明

 作为~受~「~として~を受ける」という動詞文で始まり、一边~一边~「~しながら~する」という並列文の中に、把~转换为~「~を~に変換する」と转自由自在的支持~「回転自由に~を支える」という2つの動詞文が入っている。続いてそれが修飾する支撑手段20「支持手段20」と、由在对应~「~に対応する~によって」を受けて、旋转驱动~「~を回転駆動する」が修飾する上述转盘18的电动机3「上述のターンテーブル18のモーター3」と、查出这台电动机3的负荷转动力矩「このモーター3の負荷トルクを検出して」从负荷转动力矩和负荷相互关系间接地「負荷トルクと荷重との相互関係から」测量转盘18上的物体19的重量「ターンテーブル18上の物体19の重量を測定する」が修飾する负荷测量装置2「荷重測定装置2」とを構成要素とする、という文章である。

3つの構成要素が解析できればよいだろう。

③英語に準ずる考察

「1.1 因果関係」で説明した英日の技術文に関する「2段階の処理法」を中日にも試してみよう。英日と同じことが言えるかもしれないし、また中日に限った説明ができるかもしれない。

 同様にして、「1.2 態の扱い」「1.3否定構文」で説明した英日の分析法が中日にも適応可能かどうか考えてみる。

表16

2段階の処理法 ここは直訳調で訳出した。
態の用法   能動態のため日本語も能動態で訳出した。
否定構文   なし
時制     現在形

全体の訳は次のようになる。

【和訳】

(6)重量検出装置1は、ターンテーブル18とこのターンテーブル18上の物体19の重量を荷重として受け、この荷重を負荷トルクに変換しながら、自在の回転でターンテーブル18を支える支持手段20と、負荷トルクに対応した駆動トルクにより回転駆動する上述のターンテーブル18のモーター3と、このモーター3の負荷トルクを検出して負荷トルクと荷重との相互関係から間接的にターンテーブル18上の物体19の重量を測定する荷重測定装置2とからなる構成になっている。

花村嘉英(2015)「人文科学から始める技術文の翻訳」より

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