分析例
1 裁判所に居合わせた男ジャン・レルミットがクランクビーユの裁判について解説する場面。
2 この小論では、「クランクビーユ」の執筆脳を「裁判と無謬性」と考えているため、意味3の思考の流れ、無謬性に注目する。
3 意味1①視覚②聴覚③味覚④嗅覚⑤触覚 、意味2 ①喜②怒③哀④楽、意味3無謬性①あり②なし、意味4振舞い ①直示②隠喩③記事なし。
4 人工知能 ①裁判、②無謬性。
テキスト共生の公式
ステップ1 意味1、2、3、4を合わせて解析の組「現実と実体」を作る。
ステップ2 法の精神として人のことばではなく常に正しくある剣を優先せよとしたため、「裁判と無謬性」という組を作り、解析の組と合わせる。
A ①視覚+④楽+①あり+①直示という解析の組を、①裁判+②無謬性という組と合わせる。
B ①視覚+③哀+②なし+①直示という解析の組を、①裁判+②無謬性という組と合わせる。
C ①視覚+③哀+②なし+①直示という解析の組を、①裁判+②無謬性という組と合わせる。
D ①視覚+④楽+①あり+①直示という解析の組を、①裁判+②無謬性という組と合わせる。
E ①視覚+④楽+①あり+①直示という解析の組を、①裁判+②無謬性という組と合わせる。
結果 表2については、テキスト共生の公式が適用される。
花村嘉英(2022)「アナトール・フランスの『クランクビーユ』で執筆脳を考える」より