5 まとめ
サルトルの執筆時の脳の活動を調べるために、まず受容と共生からなるLのストーリーを文献により組み立てた。次に、「嘔吐」のLのストーリーをデータベース化し、最後に文献で留めたところを実験で確認した。そのため、テキスト共生によるシナジーのメタファーについては、一応の研究成果が得られている。
この種の実験は、およそ100人の作家で試みている。その際、日本人と外国人60人対40人、男女比4対1、ノーベル賞作家30人を目安に対照言語が独日であることから非英語の比較を意識して、できるだけ日本語以外で英語が突出しないように心掛けている。
参考文献
片野善夫 ほすぴ181号 ヘルスケア出版 2021
花村嘉英 計算文学入門-Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか? 新風舎 2005
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品-魯迅をシナジーで読む 華東理工大学出版社 2015
花村嘉英 日语教育计划书-面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用 日本語教育のためのプログラム-中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで 南京東南大学出版社 2017
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默 ナディン・ゴーディマと意欲 華東理工大学出版社 2018
花村嘉英 計算文学入門(改訂版)-シナジーのメタファーの原点を探る V2ソリューション 2022
Jean-Paul Sartre La nausée (「嘔吐」白井浩二訳)Gallimard 2006
Jean-Paul Sartre Wikipedia
花村嘉英(2022)「ジャン・ポール・サルトルの『嘔吐』で病跡学を考える」より
“ジャン・ポール・サルトルの「嘔吐」で病跡学を考える10” への1件のコメント
ジャン・ポール・サルトルの「嘔吐」で病跡学を考える10 – シナジーのメタファー
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