分析例
1 スカモン船長が小説の現在1911年から過去の1856年1月について語る場面。
2 この小論では、「パワナ」の執筆脳を「語りの効果と再生」と考えているため、意味3の思考の流れ、再生に注目する。
3 意味1①視覚②聴覚③味覚④嗅覚⑤触覚 、意味2 ①喜②怒③哀④楽、意味3関心①あり②なし、意味4振舞い ①直示②隠喩③記事なし。
4 人工知能 ①語りの効果、②再生。
テキスト共生の公式
ステップ1 意味1、2、3、4を合わせて解析の組「捕鯨と現在過去の対比」を作る。
ステップ2 小説の現在1911年から過去の1856年1月について語るため、「語りの効果と再生」という組を作り、解析の組と合わせる。
A ①視覚+④楽+①あり+①直示という解析の組を、①語りの効果+②再生という組と合わせる。
B ②聴覚+④楽+①あり+①直示という解析の組を、①語りの効果+②再生という組と合わせる。
C [①視覚+②聴覚] +④楽+①あり+①直示という解析の組を、①語りの効果+②再生という組と合わせる。
D ①視覚+④楽+①あり+①直示という解析の組を、①語りの効果+②再生という組と合わせる。
E [①視覚+⑤触覚]+③哀+①あり+①直示という解析の組を、①語りの効果+②再生という組と合わせる。
結果 表2については、テキスト共生の公式が適用される。
花村嘉英(2022)「クレジオの“Pawana”(クジラの失楽園)で執筆脳を考える」より