莫言の「蛙」でシナジーのメタファーを考える7


分析例

1 妻の王仁美のお腹の子供のことで万足が姑姑に相談している場面。
2 この小論では、「蛙」の購読脳を「計画出産と現実」、執筆脳を「正義と平等」と考えているため、意味3の思考の流れ、計画出産のありなしに注目する。
3 現実を弁えた上で姑姑が万足に計画出産という国政の正しさを説明する。
4 意味1 1視覚2聴覚3味覚4嗅覚5触覚、意味2 1喜2怒3哀4楽、意味3 計画出産1あり2なし、意味4振舞い 1直示2隠喩
5 人工知脳(正義) 1ある2なし、人工知脳(平等) 1ある2なし

テキスト共生の公式

ステップ1 意味1、2、3、4を合わせて、解析の組「計画出産と現実」を作る。 
ステップ2 姑姑の一徹から「正義と平等」という組を作り、解析の組と合わせる。

A 1視覚+3哀+2計画出産なし+1直示という解析の組を、正義2なし+平等2なしという組と合わせる。
B [1視覚+2聴覚]+2怒+1計画出産あり+1直示という解析の組を、正義1あり+平等1ありという組と合わせる。
C 1視覚+2怒+5触覚+1計画出産あり+1直示という解析の組を、正義1あり+平等1ありという組と合わせる。 
D 1視覚+3哀+2計画出産なし+1直示という解析の組を、正義2なし+2なしという組と合わせる。
E 1視覚+2怒+1計画出産あり+2隠喩という解析の組を、正義1あり+平等1ありという組と合わせる。

結果 表2については、テキスト共生の公式が適用される。

花村嘉英(2020)「莫言の『蛙』でシナジーのメタファーを考える」より

シナジーのメタファー2


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