表3 情報の認知
同上 情報の認知1 情報の認知2 情報の認知3
A 表2と同じ。 3 2 2
B 表2と同じ。 2 2 2
C 表2と同じ。 2 2 2
D 表2と同じ。 2 2 1
E 表2と同じ。 2 2 2
A 情報の認知1は③その他の条件、情報の認知2は②新情報、情報の認知3は②問題未解決から推論へである。
B 情報の認知1は②グループ化、情報の認知2は②新情報、情報の認知3は②問題未解決から推論へである。
C 情報の認知1は②グループ化、情報の認知2は②新情報、情報の認知3は②問題未解決から推論へである。
D 情報の認知1は②グループ化、情報の認知2は②新情報、情報の認知3は①計画から問題解決へである。
E 情報の認知1は②グループ化、情報の認知2は②新情報、情報の認知3は②問題未解決から推論へである。
結果
この場面でスカモン船長は、小説の中の現在にあたる1911年から過去の1856年1月について語り、過去と現在を揺れ動く意識が歴史の背景と結びついているため、クレジオは、歴史の犠牲者としてスカモン船長をこの場面に登場させた。そのため、購読脳の「捕鯨と現在過去の対比」からクレジオの置かれた立場「語りの効果と再生」という執筆脳の組を引き出すことができる。
花村嘉英(2022)「クレジオの“Pawana”(クジラの失楽園)で執筆脳を考える」より